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<じぶん>を愛するということ (講談社現代新書)
本, 香山 リカ
によって 香山 リカ
4.8 5つ星のうち 7 人の読者
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内容紹介 本当の〈じぶん〉探しとは何かを率直に説く。多重人格などへの関心、癒しブ-ムなど、90年代的こころの問題の流れの中で見た〈じぶん〉探しとは。自己愛幻想からの解放と〈じぶん〉とのつきあい方を語る。(講談社現代新書) 著者について 1960年、北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。神戸芸術工科大学視覚情報デザイン学科助教授。執筆を中心にサブカルチャーと精神医学をつなぐ活動を続けている。著書に『リカちゃんコンプレックス』──ハヤカワ文庫、『自転車旅行主義』──ちくま文庫、『テレビゲームと癒し』──岩波書店、『インターネット・マザー』──マガジンハウス──等。
ファイル名 : じぶん-を愛するということ-講談社現代新書.pdf
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テレビで香山リカをよく見ていたのは、1990年代前半だっただろうか。正直言って香山のことはあまり好きではなかった。ミーハーな人だと思っていたし、ラカンがどうのこうのと精神分析の話と関連づけるのも嫌だった。精神分析は科学ではないと思っていたし、精神分析で人が治るとも思っていなかったからだ。この本も精神医学や臨床心理学の知識がない一般人を対象に面白可笑しく書いたものだろう、となめてかかっていたところ、それは思い違いであることに直に気がついた。オウム真理教、連続幼女誘拐殺人事件を起こした宮崎勤、ストーカーなど、世間で話題になった現象の裏にある「背景」をみごとに論理的にまとめあげているではないか。サブカルチャーについての知識も意見も持っていなかった私は、香山の解明にただただ納得するだけであった。この5年ちょっとの間に香山のスタンスは変わったのは確かだ。その辺についても本書の中で香山は自己分析をしている。しかし、10年前に見たテレビでの香山を、香山の全てのように思ってしまっていたことを、ちょっぴり反省し、今は香山に申し訳なく思っている。世間の動向をいち早くキャッチし客観的に捉える能力、深い洞察力はなかなかたいしたものだ、これが今回の一番の発見である。
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