本, 日本地質学会

によって 日本地質学会

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内容紹介 日本列島は世界的にも活発な地殻変動が累積し,その地史もきわめて複雑である.歴史書を紐解くように,各地層や岩体を個別かつ詳細に調査研究・記載解析し体系化することはそれを理解する上で不可欠である.プレートテクトニクス後の視点で日本の地史を適切に記載しなおす「決定版」のシリーズ 本巻では四国地方の地質を体系的に記載。 地質概説・地体構造/領家帯/三波川帯/御荷鉾緑色岩類/秩父帯/四万十帯/新第三紀火成岩類/新生代堆積岩類/ネオテクトニクス/地質災害/温泉・地下水/地下資源/海洋地質/地殻構造ほか 出版社からのコメント 刊行にあたって 「地質学は吾人の棲息する地球の沿革を追究し,現今に於ける地殻の構造を解説し,又地殻に起る諸般の変動に就き其原因結果を闡明にす,即ち我家の歴史を教へ其成立及進化を知らしむるものなるを以て,苟くも智能を具へたるものに興味を与ふること多大なるは辯を俟たずして明なりとす」という立派な文章は,かの宮沢賢治らが盛岡高等農林学校時の(大正五年)夏期実習として行った地質調査の報告の結論部分冒頭です.江戸時代の俳人芭蕉の理想とした「不易流行」のいわば「不易」に相当する地質学の目標を簡明にかつ余すところなく伝えています.一方,昨今の新観測・実験技術の導入による地質学上の新たな知見やそれに基づく格段の新解釈・新理論の提言,さらにIT 化への対応を図り社会により利用しやすい地質情報の整備を図る知的基盤構築への貢献などなど日進月歩の「流行」はめまぐるしいほどで,急速で真摯な対応が求められている現況です. さりながら,それらを踏まえた上であえて申すならば地質学においては,野外での実地の調査・観測および室内での実験・解析による一次資料の蓄積がなによりも重要なのです.本書の前身である朝倉書店版の『地方地質誌』は,今ほど地質情報が豊かでなかった時期に諸先輩のご努力によって日本の地域地質の概況を伝えるのに多大な貢献をしてきました.ここで後輩諸氏によって近年の地質学および周辺の関連分野の進展によるあらたな地方地質情報の集積・展開を試みることはまことに有益かつ不可欠なことでしょう.日本地質学会の全面的な協力により,全国にわたる編集委員会の設置を通じて多くの地質学研究者に執筆ご協力をいただきました.深謝する次第です. さて,本『日本地方地質誌』刊行の途次で,奇しくも東日本大震災を始め各地の火山噴火や土砂災害が生じ,その被害の激甚さに言葉を失う感があり,その後の復旧復興もいまだ途上にあることは危惧されるところです.私達が棲み暮らしている日本列島地域は世界的にも活発な地殻変動の生ずる地的環境下にあり,将来的にも同様な地質事象の頻発することが容易に推測されます.それだからといって過度に恐れることなく,それらの背景をなす地質についてできうる限りの最新の知見を社会各層の人々が共有することによって災害軽減や地球環境保全に役立ちうることを祈念し,本書がささやかでもその一翼を担って貢献できるのであれば編著者らの望外の喜びとするところです. 日本地質学会『地方地質誌』刊行委員会 商品の説明をすべて表示する

ファイル名 : 四国地方-日本地方地質誌.pdf

以下は、四国地方 (日本地方地質誌)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。